賃貸物件のキッチンや洗面所などには「クッションフロア」という床材がよく使われています。
賃貸物件では内装材などを傷つけてしまうと原状回復費用がかかってしまうため、どんな使い方をしたらクッションフロアを傷つけずに済むのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、クッションフロアとはどんな床材なのか、またクッションフロアが敷かれている賃貸物件に住む際の注意点や、退去時の原状回復について解説していきます。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
賃貸物件の床材として使われているクッションフロアとは?
住宅の床材には、主にダニが発生しにくくメンテナンスが少なく済むフローリングや、和室に欠かせない畳などが用いられています。
他にも吸音性に優れたコルクや、傷が付きにくいタイル、足への肌触りが心地よいカーペットなど、さまざまな種類があり、好みや用途によって使い分けられています。
一方、多くの賃貸物件ではクッションフロアが床材として用いられているのが大きな特徴です。
クッションフロア(CF)とは、名前の通りクッション性がある床材のことです。
このクッションフロアは、上下水道や電線、また日用品や医療器材など、さまざまな分野で使われている「塩化ビニール」でできています。
そのため耐水性が高く、水をこぼしても吸収されないので、布巾などですぐに拭き取れるのが特徴です。
水だけでなく油汚れにも強いため、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りによく使われています。
さらに消臭力や遮音性などの機能性にも優れているため、水回りだけでなく居室の床材として使われることも多いです。
またクッションフロアは機能性が優れているだけでなく、表面の模様やテクスチャーが豊富な点も大きな特徴です。
さまざまなカラーバリエーションがあるだけでなく、木・石・タイルなどの素材感をリアルに表現したものもあり、好みや空間に合わせてデザインを選べるようになっています。
クッションフロアが賃貸物件によく使われている理由とは?
では、なぜ賃貸物件にはクッションフロアがよく使用されているのでしょうか?
それはクッションフロアが他の床材と比べて安価なため、費用を抑えるために選ばれやすいからです。
またフローリングやタイルなどの床材は材質が固く、部屋に合わせてカットするのが大変で手間がかかります。
一方でクッションフロアは素材が柔らかく、部屋のサイズに合わせて簡単に切り取ることができます。
さらに張り付けに釘などを使用しないため、床にも張りやすいです。
そのため施工がしやすい点でも、クッションフロアが選ばれる傾向にあります。
▼この記事も読まれています
6帖の広さどれくらい?【一人暮らし・6帖・1Kに快適に住む】
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
クッションフロアの賃貸物件で暮らす際の注意点とは?
以上のように、クッションフロアにはさまざまな利点がありますが、他の床材よりも柔らかい素材でできているため、住む際には注意すべき点もあります。
クッションフロアの注意点①:傷みやすい
クッションフロアは素材が柔軟であるがゆえに、傷みやすい点に注意が必要です。
家具などの跡が付きやすい
先述のとおり、クッションフロアはクッション性を高めるために、柔らかいつくりになっています。
そのため衝撃を吸収してくれる利点がありますが、一方でタンスやベッドなどの重い家具を置くと、その跡が付くことがあります。
重い家具を長期間置いていると、跡が取れなくなることもあります。
変色しやすい
塩化ビニールにはさまざまな機能性がありますが、その反面、変色しやすいです。
日本石鹸洗剤工業会による調査では、ゴム製品を長時間クッションフロアに当てると化学変化が起こり、クッションフロアが茶色になることが判明しました。
クッションフロアの変色はなかなか元に戻せないため、ゴム製品との間にはマットを敷くなどの事前の対策が必要です。
表面が裂けやすい
クッションフロアは厚さが1.8mmと薄いため、裂けやすい点にも注意が必要です。
表面に傷が入ったり、重いものを乗せたりすると、そこから裂ける可能性があります。
剥がれやすい
また結露や湿気によってクッションフロアが反り、部屋の四隅から剥がれるケースも多く見られます。
湿度の高い時期は十分な換気をおこない、室内に湿気が溜まらないようにする必要があります。
熱で変形しやすい
塩化ビニールの耐熱温度は約60度です。
そのため熱い油が散ったり、鍋などの調理器具を置いたりすると、表面が溶ける可能性があります。
クッションフロアの注意点②:メンテナンスに手間がかかる
クッションフロアは表面の部分だけが塩化ビニール層であるため、掃除の方法や使用する洗剤などにも注意が必要となってきます。
たとえば研磨剤入りの洗剤やメラミンスポンジなどを使うと、表面のプリントが削られ、さらに裏面の発泡層にまで影響を及ぼす恐れがあります。
使う洗剤も中性洗剤であれば問題はありませんが、漂白剤などの塩素系洗剤や酸性の洗剤を使うと褪色するケースもあるため、使用の際には注意が必要です。
またクッションフロアにはほとんど通気性がないため、床と床材との隙間に湿気が溜まりやすく、隙間にカビが生えやすいです。
防カビ施工がされていても、長年使用すると性能が落ちる可能性があります。
表面の掃除だけでなく、換気などの防カビ対策にも注意しましょう。
▼この記事も読まれています
8帖ってどれくらいの広さ?一人暮らしの家具配置イメージ
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
賃貸物件のクッションフロアに原状回復義務はある?
以上のように、クッションフロアの賃貸物件で暮らす際には注意も必要ですが、万が一クッションフロアを傷つけてしまったら、原状回復義務はあるのでしょうか?
そもそも原状回復とは、賃借人の故意や過失などによって、賃貸物件の内装や設備に通常の使用を超える損耗や棄損があった場合に、それらを元の状態に戻すことをいいます。
そのため通常の使用による汚れや損傷、経年劣化については、原状回復義務はありません。
一方で、故意や過失による場合は原状回復義務があり、その費用を求められる可能性があります。
クッションフロアは変色で原状回復が求められることが多い
クッションフロアでは、とくに「変色」によって原状回復義務が発生するケースが多いです。
たとえば家具の脚にゴムカバーを付けていたり、こぼしたジュースなどをそのままにしていると、変色してしまうことがあります。
また脱衣所のバスマットの下も変色しやすく、バスマットの裏面にビニールが張られていると、気が付かないうちに変色してしまいます。
そして意外と多いのが、家具の隙間などに撒布した殺虫剤や防虫剤などの化学反応による変色です。
こうした変色を防ぐには、定期的に家具を少し移動させて、その下の点検・清掃をおこなうと良いでしょう。
クッションフロアのへこみに原状回復は求められる?
先ほどご紹介したように、クッションフロアは重い家具などを置いていると、その部分がへこんでしまう可能性があります。
もしクッションフロアがへこんでしまった場合、原状回復を求められるのでしょうか?
実は、家具の設置による床のへこみや設置跡は、故意・過失によるものではなく通常損耗として扱われます。
そのため修繕費は貸主負担となり、賃借人が原状回復費用を支払う必要はありません。
クッションフロアの原状回復費用はいくら?
では変色などで原状回復を求められた場合、実際どの程度の修繕費がかかるのでしょうか?
一般的にクッションフロアの修繕費は、1畳あたり1万円から6万円ほどだといわれています。
そのため6畳の部屋のクッションフロアを全面張り替える場合、修繕費は6万円から36万円になる計算になります。
ただし原状回復費用は、入居していた年数によって変わる点に注意が必要です。
クッションフロアの耐用年数は入居してから6年と決められており、年数が経つにつれて費用は下がります。
6年以上住めば、変色していても経年劣化として認められるため、原状回復費用は求められません。
▼この記事も読まれています
悪徳不動産業者に気を付けて、大阪でぼったくられない、騙されない不動産屋選び
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
まとめ
賃貸物件には、機能性の高さや安価さ、施工のしやすさから、クッションフロアが使われていることが多いです。
しかし機能性が高い反面、跡の付きやすさや変色のしやすさなどの注意点もあり、場合によっては原状回復が必要になることもあります。
ただしへこみについては原状回復が必要ないほか、変色なども対処法があるので、注意点を把握することで安心して暮らすことができます。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
大国住まい スタッフブログ編集部
なんば・大国町で賃貸物件を探すなら大国住まいにおまかせください!一人暮らしの方からファミリーの皆様まで、様々な方のお部屋探しをサポートいたします。様々なご希望に合ったお部屋探しのため、賃貸物件情報を主に周辺環境などの記事をご提供します。