賃貸物件などにお住まいで、害虫の被害に悩んでいる方はいませんか。
どこで発生しているか分からないのに、部屋の中で茶色くて小さな虫を発見するようになると不安になる方も多いでしょう。
その虫が茶褐色でゴマ程の大きさの昆虫なら、シバンムシかもしれません。
発生した場合に、発生源を見つける方法や対策、駆除の仕方についても解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちら駆除の前に知っておきたいシバンムシの特徴や種類とは
この虫はどこからともなく屋内に侵入し、家の中で繁殖していきます。
漢字では「死番虫」と書き、求愛行動をおこなう際にコチコチと鳴る音が「死に神の持つ時計」を連想させるのでこう呼ばれるようになりました。
字だけ見るとなんとも恐ろしい虫ではないかと不安を覚えますが、人間に危害を加える害虫ではないので安心してください。
特徴や生態とは?
大きさは2㎜前後のゴマ1粒くらいの大きさで、茶色くかたそうな見た目が特徴です。
多く発生する時期は4〜10月ですが、暖房によって暖められた部屋などでは冬場でも発生することがあり、暑い夏の時期の大量発生以外にも季節に関係なく繁殖している可能性があります。
繁殖しやすい環境は温度25℃、湿度60%の暗い場所なので、夏場の戸棚や押し入れの中は危険と言えるでしょう。
成虫の寿命は約1か月と短いですが、メス1匹当たり50〜100個もの卵を産む繁殖力の強さも特徴のひとつです。
種類について
一言でシバンムシと言っても多くの種類が存在し、世界で2,000種類以上、日本国内では60種類以上が確認されています。
そのなかでも、日本の一般家庭でよく見られるのは主に乾燥した食品を食害する種類で、タバコシバンムシとジンサンシバンムシです。
タバコシバンムシとは、タバコを餌にすることが名前の由来となった虫ですがタバコだけではなく、畳や乾麺、小麦粉やペットフード等さまざまなものを食べます。
ジンサンシバンムシとは、人参(高麗人参)を食害することが名前の由来となった虫で、こちらは畳の食害はないとされていますが、他は同じように雑食です。
虫メガネでこの2つを比べてみると、触角先端のギザギザの大きさが違うことがわかります。
シバンムシを駆除するための最大のポイントは発生源
シバンムシはどこから発生して、どんなものを餌に繁殖していくのでしょう。
発生源とはどんな場所なのか、またどんな被害があるのかを解説します。
乾燥していて古いものがある場所
餌となるものは家の中にたくさんありますが、まず発生源として考えられるのは乾燥食品で、うどんやパスタなどの乾麺や乾燥しいたけ、小麦粉などの粉製品やお菓子などです。
封を開けたまま使い切ることなく置いておくと、それが発生源となりいつの間にか害虫被害にあってしまう恐れがあります。
開封後は、瓶や缶などの硬い素材でしっかり密閉できる容器に移し替えるひと手間が必要です。
また、未開封であってもパッケージを食い破って侵入し繁殖している場合もあるので、古いものには注意してください。
畳も要注意
シバンムシはい草なども食べるため、畳が発生源になる場合があります。
畳に小さな穴があいていたらシバンムシを疑いましょう。
成虫が畳床に卵を産み、産まれた幼虫が成虫になるときに畳表に穴をあけて出てくるのです。
畳のいたるところに穴がみられる場合には、大量発生している可能性があるので早めに駆除しましょう。
人体への影響や被害は?
シバンムシは人の肌を噛んだり刺したりすることはなく、人体には無害です。
また、もし気づかずに誤って食べてしまったとしても、食中毒などを起こす心配はないので安心してください。
しかし虫自体は無害であっても、幼虫に寄生するアリガタバチによって二次被害が発生することがあります。
アリガタバチは体長2ミリ程度のちいさなハチですが、人を刺すハチです。
刺されると痛みやかゆみがでて腫れることもあるので、シバンムシがいたらアリガタバチもいると考えて注意するようにしましょう。
シバンムシの駆除方法と予防するための対策
駆除で大事なことは、発生源を特定することと、個体数を減少させることです。
虫が発生している食品をみつけたら、封をしたまま素早く破棄するようにしましょう。
成虫や産み付けられた卵までもすべてを目視で取り除くのは困難で、ひとつでも見逃してしまうとまた同じ場所で繁殖してしまうからです。
その他、畳など簡単に処分することができないものでは、どうやって駆除するのか5つの方法を解説します。
駆除方法①殺虫剤
食品の保管場所まわりの虫などを簡単に駆除する方法ではまず殺虫剤があります。
市販の殺虫剤には対象の虫が表記されているので、有効なものを確認して購入してください。
また、燻煙材やゴキブリ用の殺虫スプレーでも十分に駆除できます。
駆除方法②天日干しや高熱処理
畳にシバンムシが発生した場合には、天日干しするのが最適です。
しかし、家具をすべて動かして畳を取り外したり、干したりするのが難しい家も多いでしょう。
その場合には殺虫剤を使うか、畳店や害虫駆除業者に依頼して高熱処理してもらう選択肢もあります。
駆除方法③フェロモントラップやライトトラップ
薬剤を使用したくない場合には、フェロモントラップやライトトラップを使い駆除する方法もあります。
フェロモンやライトによってシバンムシを呼び寄せ、トラップ内に仕込んだ粘着紙で捕獲します。
どちらもトラップに誘導して捕獲を待つタイプのものですが、価格や設置場所の違い、対応する害虫の種類などさまざまな商品があるため、ご自宅の状況に合った商品を購入するようにしましょう。
駆除方法④ヒバ油
ヒバ油とは青森ヒバという木材から抽出した精油で、古くから防虫や抗菌、防カビに使われてきました。
水100㏄にヒバ油を5滴ほどくわえて、発生源を中心に霧吹きで振りかけます。
薬剤の使用に抵抗のある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
同じような目的で使われる油にハッカ油がありますが、シバンムシはハッカ(ミント)の香りを好むから使ってはいけないといった風説があるようです。
駆除方法⑤捕獲シートと粘着クリーナー
発生源を見つけたら原因になっているものを廃棄して、近くに捕獲シートを設置する対策をおこないましょう。
1匹でも逃がさず退治することが重要です。
床や壁についている虫には粘着クリーナーでくっつけて除去するのがおすすめで、手軽に駆除できるうえ、廃棄するのも簡単です。
掃除機で吸い取る場合は、再発生を防止するために紙パックの交換やダストカップの掃除が不可欠で手間がかかってしまいます。
シバンムシを発生させないための対策
もっとも有効なのは、食品を開封後は早めに使い切ることです。
どうしても長期保存になってしまう場合には、ガラスや缶などの密閉できる容器で保管すること、そして夏場は常温保存を避け、冷蔵庫に入れるなどの対策をとりましょう。
また、パンやお菓子などの食べこぼしは放置せずすぐに取り除くようにすると、害虫が寄ってくるのを防げます。
掃除のあいだは、なるべく窓を開けて風通しを良くすることで湿気を逃し、害虫が快適である湿度の高い状態をなくすよう心がけると良いでしょう。
まとめ
シバンムシは直接人体に危害を加えるような虫ではありませんが、保存食品の袋の中で大量発生していたり、畳を傷めたりする迷惑な存在です。
適切な対処と対策によって繁殖を防げるので、この記事を参考にシバンムシを退治して快適なお部屋での生活を取り戻していただけると幸いです。
大国住まい スタッフブログ編集部
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