住み替えなどによって賃貸物件を退去する際は、必要な手続きがたくさん発生します。
そのうちの1つである退去時の立ち会いは、修繕費の負担額が決まる大切な手続きです。
そこで今回は、賃貸物件退去時の立ち会いとは何か、また退去するまでの流れや当日の持ち物などを解説します。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件退去時の立ち会いとは?
賃貸物件の退去が決まると、引っ越しの準備や電気などの転居手続き、役所での手続きなどのさまざまなことをする必要があります。
そのなかの1つに、退去の際におこなう立ち会いがあります。
退去時の立ち会いでおこなうこと
賃貸物件を退去する際の立ち会いとは、借主と貸主が部屋の状態を確認して、修繕が必要な箇所の有無や費用をどちらが負担するかを決めることです。
借主は、退去する際に部屋を入居時の状態に戻す「原状回復」をしなくてはなりません。
そのため、退去時に立ち会いをおこなって原状回復について確認し、できていない箇所は借主が修繕費を負担します。
借主が修繕費を負担する場合は、敷金から差し引かれることが一般的です。
修繕費を除いて残った敷金は戻りますが、足りないと支払いが発生するので注意しましょう。
また、入居時に敷金を預けていない場合は、修繕費が発生すると請求されることを覚えておきましょう。
立ち会いでチェックされるポイントと所要時間
退去時の立ち会いでは、主に以下のポイントをチェックされます。
●壁紙の破れや汚れ、へこみ
●床の傷や汚れ
●エアコンなどの設備の故障
●鍵などの備品の有無
先述のとおり、借主には退去時に原状回復をする義務があるので、これらに該当する場合は費用を請求される可能性があるでしょう。
ただ、国土交通省のガイドラインには、通常の使用や経年劣化による傷や損耗などは原状回復をしなくても良いと記載されています。
そのため、普通に使っていて生じた傷などであれば、修繕費を請求される可能性は低いでしょう。
一方、借主の故意や過失によって生じたと判断された場合は、修繕費を負担しなくてはなりません。
たとえば、「掃除を怠って油汚れが付着してしまった」「備え付けのエアコンのリモコンを紛失してしまった」などの場合は、費用を請求される可能性があるでしょう。
なお、立ち会いは壁や床などをすみずみまで確認するので、退去する当日に荷物を運び出してからおこなうのが一般的です。
また、立ち会いにかかる時間の目安は、一人暮らしの部屋で30分ほどです。
ただし、費用負担についての話し合いなどが難航すると、時間がかかってしまうかもしれないので注意しましょう。
賃貸物件を退去時の立ち会い!退去までの流れ
賃貸物件を退去する際は、やるべきことがたくさんあるので、流れを覚えておくことをおすすめします。
退去するまでの流れと、退去当日の流れに分けて、それぞれ解説します。
賃貸物件を退去する日までの流れとは
賃貸物件の退去を決めたら、基本的に以下の流れで手続きを進めましょう。
●引っ越し日や業者を決める
●大家さんや管理会社へ退去の連絡をする
●各種手続きをおこなう(電気・ガス・水道・電話・郵便物の転送届など)
●役所でおこなう手続きをする
引っ越し日が確定したら、退去の旨を大家さんや管理会社へ連絡します。
いつまでに連絡するべきかに関しては賃貸借契約書に記載されているので、しっかりと確認しておきましょう。
退去日の1か月前までに知らせるように規定されているケースが多いので、決まったらすみやかに連絡することが大切です。
そのあとの流れであるさまざまな手続きは、できることから順番に進めましょう。
ガスの開栓は、居住者の立ち会いが必要なので、希望の日時がある場合は早めに連絡をしたほうが良いでしょう。
また、別の市区町村へ移る場合は引っ越し日から14日以内に転入届を提出しなくてはなりませんが、その際には「転出証明書」が必要です。
転出証明書は役所に転出届を提出するともらえる書類なので、こちらも早めに手続きをしておきましょう。
そして、引っ越しに向けて荷造りを進めておくことも必要です。
粗大ごみは申請してもすぐに回収してもらえるとは限らないので、出す予定がある場合は余裕を持って申し込みましょう。
賃貸物件を退去する当日の流れとは
退去当日の基本的な流れは、以下のとおりです。
●荷物を運び出す
●立ち会いの担当者とともに部屋の状態を確認する
●立ち会いで決まった内容などを確認して書類にサインをする
●鍵を返却する
大きな家具などがあるとすみずみまで確認できないので、立ち会い日までに荷物を運び出します。
家具の裏などはごみがたまっている可能性があるので、荷物がなくなったら簡単に掃除をしておきましょう。
そして、立ち会いの担当者が訪れたら一緒に部屋の状態を確認します。
傷や汚れなどを指摘された場合は、入居前からあるものなのか、入居後に付けてしまったものなのかをきちんと説明しましょう。
最後に、立ち会いで決まった内容などが記載された書類を確認してサインをし、鍵を返却します。
賃貸物件を退去時の立ち会い!当日必要な持ち物
賃貸物件を退去する際の立ち会いでは、必要な持ち物があります。
立ち会いをスムーズに終わらせるためには、もれなく準備しておきましょう。
賃貸物件を退去する際の立ち会いに必要な持ち物
立ち会い時の主な持ち物は、以下の4つです。
●賃貸借契約書
●部屋の鍵やスペアキー
●キャッシュカードや通帳
●入居時に撮った写真
1つ目の賃貸借契約書は、原状回復について確認する際に使います。
原状回復に関する決まりは賃貸物件によって異なることがあり、内容は賃貸借契約書に記載されています。
立ち会いの際はその内容をすぐ確認できるように、賃貸借契約書を準備しておきましょう。
2つ目の持ち物は、部屋の鍵やスペアキーです。
退去の際は返却しなくてはならないので、スペアキーもすべて用意しておきましょう。
3つ目の持ち物であるキャッシュカードや通帳は、敷金の返還があるときに必要です。
敷金は、借主負担の修繕費などを差し引いて残った場合に返還されるので、振込先の情報がわかるものを準備しておきましょう。
そして4つ目は、入居時に撮った写真です。
入居する際に部屋の写真を撮っておくと、入居時の状態を証明できます。
とくに、入居のときに傷や汚れなどを見つけた場合は写真を撮っておくと、退去時に修繕費を請求される心配がありません。
ほかにも、身分証明書や印鑑などが必要なことがあるので、準備するべき持ち物は事前に確認しておきましょう。
借主本人が立ち会いに行けない場合の対処法
予定が合わないなどの理由で、賃貸物件の借主本人が立ち会いに行けないことがあるかもしれません。
その場合は、代理人を立てることができます。
代理人を立てる場合は、事前に大家さんや管理会社への連絡が必要です。
また、先述した持ち物にくわえて委任状が必要になる可能性があるので、準備しておきましょう。
なお、代理人が部屋の状態について詳しくないと、修繕費の負担者を決めることが難しくなるかもしれません。
トラブルが発生してしまう可能性もあるので、できるだけ借主本人が立ち会いをすることがおすすめです。
まとめ
賃貸物件を退去する際は、立ち会いが必要です。
立ち会いでは、借主と貸主が部屋の状態を確認して、修繕が必要な箇所の費用をどちらが負担するかについて決めます。
入居後に付いた傷などは借主の負担になるので、普段から気を付けて生活するように心がけましょう。
大国住まい スタッフブログ編集部
なんば・大国町で賃貸物件を探すなら大国住まいにおまかせください!一人暮らしの方からファミリーの皆様まで、様々な方のお部屋探しをサポートいたします。様々なご希望に合ったお部屋探しのため、賃貸物件情報を主に周辺環境などの記事をご提供します。