お部屋探しのときに、家賃や間取りだけでなく建物の構造にも注目したことはあるでしょうか。
同じような間取りでも、建物構造が異なれば住み心地も変わります。
そこでこの記事では、建物構造の一種であるアルミ造について解説します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
賃貸物件に見られるアルミ造とは?
賃貸アパートやマンションなどによく見られる、代表的な建物構造には次の4種類があります。
●木造:一戸建てや2~3階建て程度の賃貸アパートによく見られる構造
●重量鉄骨造・軽量鉄骨造(S造):建物の骨組みに鉄骨を用いており、鋼材の厚みにより重量・軽量にわけられる構造
●鉄筋コンクリート造(RC造):柱や壁などが鉄筋コンクリートで出来ており、低中層マンションによく見られる構造
●鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造):鉄筋コンクリート造と鉄骨造を組み合わせたもので、高層ビルやタワーマンションによく見られる構造
賃貸物件を探していると、AL造の建物が見られることがあります。
AL造とはアルミ造の略称で、アルミニウムをおもな素材としています。
建築物では、2階建て以下の小型の建物に用いられることが多いです。
アルミニウムはどんな素材?
アルミニウムは日常でもよく見かける素材です。
アルミニウムが使用されているもので代表的なのが、アルミ缶、アルミニウム箔、1円玉などが挙げられます。
住宅の建材としては、アルミサッシにもなっている身近な素材です。
そんなアルミニウムは軽量で加工しやすく、サビや腐食に強い特徴があります。
アルミニウムはほかの鋼材と同様、構造部材(柱や梁)などに使用されており、通常の建築確認申請でも建築できるようになっています。
また、ほかの建物構造と比較してシロアリや塩害の影響を受けにくいのが特徴的です。
国内ではまだ珍しいアルミ造ですが、上記の特徴を活かして海沿いにある建物を中心に注目を集めています。
アルミ造の賃貸物件の住み心地とは?
日本の建築業界では、1999年にアルミ造の実験ハウス「アルミエコハウス」が完成しました。
アルミニウムの特性を活かした部材の開発や、省エネルギー、居住性能、バリアフリー性能の向上などが確認されました。
このアルミエコハウスでは、各部屋の小窓には断熱性の高いアクリル窓が採用され、採光・断熱を考慮された設計になっているのが特徴です。
また、防音面においては屋根をダブルスキン構造にして日照や通風を確保するなどの工夫が施されました。
実際に居住した方によるアンケートでも、日当たりや風通しの良さが評価されており、住みやすい建物であることがわかりました。
生活音が気になりやすいなどの懸念はあるものの、新しいタイプの建築構造として今後も注目を集めることでしょう。
▼この記事も読まれています
6帖の広さどれくらい?【一人暮らし・6帖・1Kに快適に住む】
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
アルミ造の賃貸物件に住むメリット
では、アルミ造の賃貸物件にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
お部屋選びのポイントとともに見ていきましょう。
軽量で丈夫
アルミニウムの特徴は軽さにあり、鉄骨と比較すると1/3程度です。
たとえば飛行機や自動車にアルミニウムが使用されているのも、車体を軽くすることで燃費を良くするのが目的です。
アルミ造の賃貸物件は、建物自体が軽くなるので耐震性に優れるメリットがあります。
また、建築にあたっても人力で部材を運ぶことも可能です。
そのため、重機が入らないような狭小地にも向いている素材です。
立地条件によってはほかの構造よりも安価に建設できる場合があるため建築コストが抑えられることが期待されます。
サビに強い
アルミニウムはサビに強い建材なので、潮風にさらされやすく湿度も高い海沿いのエリアに適しています。
たとえばコンクリートの場合、海沿いなど塩分が飛んでくるおそれのある場所では塩害が起こるリスクに注意が必要です。
コンクリートに塩害が起こると、鉄筋のサビにより劣化が進行し、コンクリートもひび割れてしまいます。
塩害による劣化は内部から進行するので、ひび割れに気付いたときには症状は深刻化してるとも考えられるでしょう。
ひび割れを放置すれば、最終的にはコンクリートがはがれ落ちてしまうので早急に対処しなければなりません。
そこで、塩害のリスクが高い地域ではアルミ造を選択するのもおすすめです。
メンテナンスしやすい
賃貸物件のオーナーにとってのメリットになりますが、アルミニウムは耐久性が高くメンテナンスの手間がかかりにくい素材です。
修繕管理費の負担が少ないこともあり、管理費も抑えられるでしょう。
賃貸物件を探す際は、家賃だけでなく管理費に注目してみてください。
建築・解体がスピーディーにおこなえる
1999年のアルミエコハウスでは、基礎工事約1か月、アルミ躯体工事約1か月とスピーディーに建築が進められました。
また、アルミ造はリサイクル可能な材料と構法が取られています。
通常、建物を解体すれば大量の廃材が発生してしまいます。
しかしアルミニウムなら、加熱溶解すれば素材として再利用が可能です。
限りある資源を有効活用できるのもアルミ造のメリットと言えるでしょう。
また、素材自体が加工しやすいので、間取りやデザインのバリエーションが豊富なのもアルミ造の特徴です。
金属特有のインダストリアルな雰囲気を楽しめるのもアルミ造のメリットなので、デザインにこだった部屋をお探しの方にもおすすめです。
▼この記事も読まれています
8帖ってどれくらいの広さ?一人暮らしの家具配置イメージ
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
アルミ造の賃貸物件に住むデメリット
アルミ造にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
賃貸物件でもできる対処法とともに確認していきましょう。
鉄やコンクリートよりも強度が劣る
アルミニウムの軽さはメリットである一方、重量のある鉄やコンクリートよりも強度が劣るのが気を付けたいデメリットです。
そのため、3階建てを超える大型の建物には適していません。
また、強風時には揺れやすいなどのデメリットにも注意が必要です。
とはいえ、建築基準法でも認められている構造なので安全面に問題を抱えているわけではありません。
家具の転倒防止など、ほかの構造の建物に住むとき同様の対策で室内の安全を確保できます。
断熱性が低い
アルミニウムは熱伝導率の高い素材なので、断熱性はあまり良くありません。
しかし、断熱材を取り付けたり二重構造にしたりするなどすれば、十分な断熱性も確保できます。
このほか、気密性の高いサッシやドアとの組み合わせも有効です。
開口部の周辺はドレープカーテンとレースカーテンで二重にすると良いでしょう。
遮光・遮熱性能に優れた生地なら窓からの熱の出入りを防げるので、賃貸物件でも手軽に断熱対策できます。
防音性が低い
振動が伝わりやすいアルミニウムは、防音性が低いのが気を付けたいデメリットです。
賃貸物件の場合は、隣や上階からの生活音が気になることもあるでしょう。
しかし、ほかの建物構造も壁の厚さ部屋の配置によっては騒音の問題が生じます。
そのためアルミ造についても、必要な箇所に吸音材を使用することで騒音を軽減できます。
賃貸住宅の場合は、自室の生活音が漏れてしまわないかも気になるかもしれません。
そこで、カーペットやコルクマット敷いて階下への振動を軽減させる、隣室と接する壁にクローゼットなどの収納を置いて音が伝わりにくくするといった対策もおすすめです。
▼この記事も読まれています
悪徳不動産業者に気を付けて、大阪でぼったくられない、騙されない不動産屋選び
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
まとめ
アルミ造とはどのような構造の建物なのか、メリット・デメリットとともに解説しました。
まだ日本では少ないですが、再利用しやすいなど持続可能な家としても重要な建物構造です。
環境にやさしい住宅に関心がある方は、賃貸物件探しの際にアルミ造にも注目してみてはいかがでしょうか。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大国町の賃貸物件一覧へ進む
大国住まい スタッフブログ編集部
なんば・大国町で賃貸物件を探すなら大国住まいにおまかせください!一人暮らしの方からファミリーの皆様まで、様々な方のお部屋探しをサポートいたします。様々なご希望に合ったお部屋探しのため、賃貸物件情報を主に周辺環境などの記事をご提供します。