引っ越し先の賃貸物件の車庫証明は、どうやって取るのだろう、もし証明が取れないときには、どうすれば良いのだろうと悩むことがあるでしょう。
まずは引っ越し先の駐車場が、取得するための要件を満たしているか確認し、車の保管場所がある管轄の警察署に申請書を提出することが必要です。
今回は、賃貸物件の車庫証明についてや証明が取れないケース、代替案についても解説します。
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賃貸物件で車庫証明が取れないとは、駐車場付きの賃貸物件において、車を保管するために必要な証明書が何らかの理由で取得できないことです。
では、そもそも車庫証明とはなにか、申請方法や必要書類、取得後の注意点について順を追って解説します。
車庫証明とは
車庫証明の正式名称は、自動車保管場所証明書と呼び、文字どおり所有する車の保管場所が確保されていることを証明する書類です。
車の所有者は皆、車庫証明の取得が自動車の保管場所の確保等に関する法律により、義務付けられています。
理由は駐車場を確保しない状態で、道路上に違法駐車するなど周囲への迷惑行為や安全阻害を防ぐためです。
たとえば、新車を購入したときや車の名義変更をおこなったとき、引っ越しで保管場所の変更があるときなどは必ず届出をしなければなりません。
一定期間内に警察署へ届出をしない場合、罰金が科されてしまう可能性があるので注意しましょう。
また新車購入時には、証明取得後に運輸支局で車両登録するために必要になります。
車庫証明の申請方法と必要書類
まずは、以下の5つの必要書類の様式を、車の保管場所がある管轄の警察署か都道府県警察本部の公式サイトで取得し、記入しましょう。
1つ目は自動車保管場所証明申請書、2つ目は保管場所標章交付申請書、3つ目は保管場所使用承諾証明書になります。
そして、4つ目は自動車保管場所の所在図・配置図、5つ目が運転免許証や住民票など車の所有者が確認できるものです。
保管場所使用承諾証明書は、賃貸物件の駐車場を貸主から借りていることを証明するための書類なので、管理会社に証明してもらいましょう。
すべての必要書類が準備できたら、管轄する警察署の担当窓口に出し、納入通知書兼領収書が交付されます。
納入通知書兼領収書は、証明書を受け取るときに必要なため、紛失しないように気を付けましょう。
車庫証明の取得後に注意すること
一般的には申請から3〜7日くらいで取得できますが、警察署で証明書を受け取るときには、必ず納入通知兼領収書と交付手数料500円を持参しましょう。
自動車保管場所証明書以外に、保管場所標章番号通知書と保管場所標章の3つが交付されます。
保管場所標章番号通知書は保管し、保管場所標章は、後日自動車の後部ガラスなどに貼り付けましょう。
もし、自動車登録をおこなう場合、自動車保管場所証明書を陸運支局に提出する必要があります。
ただし、提出期限が証明日から1か月以内と決められているので注意しましょう。
賃貸物件の車庫証明が取れないケース
賃貸物件の車庫証明が取れないケースは2つあります。
1つ目が、申請書類に不備があるケースと2つ目は、要件を満たすことができないケースです。
なぜ取れないケースが起こるのか具体的に解説します。
申請書類に不備があるケース
申請書類の不備には、誤字・脱字や必要書類の不足、必要事項の記入漏れが考えられます。
まず、証明書の手続きでは、1箇所でも誤字・脱字があると受理してもらえず、本人ならば申請時に訂正か新しく書き直すことが可能です。
しかし、代理人が申請した場合は、後日改めて申請人に正しく記入した書類を準備してもらい出直さなければならないため注意しましょう。
そして、一般的に申請には必要な5つの書類がありますが、1つでも足りない場合も受理してもらえません。
また申請書類の必要事項に記入漏れがあっても、受理されないため、提出前には確認が必要です。
たとえば住所などの簡単な記入漏れであれば、申請時に書くことができますが、駐車スペースや出入口の寸法などは、すぐに書くのは難しいでしょう。
要件を満たしていないケース
証明書を取るためには、4つの要件をすべて満たす必要があります。
つまり、満たせない要件があると証明書は取れません。
1つ目は本拠と保管場所が2kmより離れているケース、つまり賃貸物件と駐車場の距離が2km超えている場合です。
車庫法で本拠と保管場所までは直線距離で2km以内と定められているため、事前に確認しておくことが重要になります。
2つ目は、道路上に車体の一部がはみ出してしまうなどの保管場所のスペースと車のサイズが合っていない場合です。
保管場所は道路から車を支障なく出入りさせられることにくわえ、車体をすべて収容可能なことが要件になります。
3つ目は警察の現地調査の際に、申請した場所に別の車が駐車している場合、保管場所が確保できていないとみなされ、要件を満たせません。
もし、代車に乗る予定など事情があるならば、申請時に忘れずに申告しておきましょう。
4つ目は、田んぼなど物理的に駐車スペースがない場所で申請した場合です。
虚偽申請をおこなうと、罰せられる可能性が高いので注意しましょう。
賃貸物件の車庫証明が取れないときの代替案
賃貸物件の車庫証明が取れないときには、月極駐車場や親族所有の駐車場を借りるという代替案があります。
ただし、注意するべきこともあるため、あらかじめ把握しておきましょう。
月極駐車場を借りる代替案
証明書が取れないときには、賃貸物件から2km以内の月極駐車場を借りる方法があります。
車庫証明を申請するには、月極駐車場の所有者に保管場所使用承諾証明書へ署名してもらいましょう。
もし、保管場所使用承認証明書の要件を満たしている場合は、賃貸借契約書の写しでも対応可能なケースもあるので確認しておくことも大切です。
ただし、月極駐車場によって月額料金や契約期間は異なるため注意しましょう。
また契約したい月に、満車で契約できない可能性を想定することも必要です。
親族所有の駐車場を借りる代替案
親族が所有している駐車場を借りる代替案もあります。
月々の支払いがないとしても、要件を満たしていれば証明書は取得できるでしょう。
月極駐車場の手続きと同様、駐車場の所有者に保管場所使用承諾証明書へ署名してもらう必要があります。
ただし、申請前に要件をすべて満たしているかきちんと忘れずに確認しておきましょう。
代替案以外の注意点
代替案以外に注意すべき点は、車庫飛ばしについてです。
車庫飛ばしとは、申請した場所と実際の保管場所が異なることで、証明書を取得するための違法行為になります。
具体例は、月極駐車場などを短期で契約し、証明書を取得したあとにすぐ解約することです。
また、実家に一時的に住民票を移し、証明書を取得後は別の場所で車を使用するのも車庫飛ばしになります。
車庫飛ばしは、虚偽の申告ならば20万円以下の罰金、保管場所の不届や虚偽の届出の場合、10万円以下の罰金が科せられます。
他には、道路への長時間駐車は20万円の罰金などがあり、車の保管についての罰則は厳しいのが現状です。
要するに、罰則を科せられないように、きちんと正しい方法で車庫証明を取得しましょう。
まとめ
自動車保管場所証明書が取得できないのは、申請書類の不備や要件を満たすことができていないことが理由として挙げられます。
申請書類を車の保管場所がある管轄の警察署に提出する前に、きちんと確認することが大切です。
車庫飛ばしなどの違法な行為をしないように、正しく理解したうえで申請しましょう。
大国住まい スタッフブログ編集部
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