賃貸物件で生ゴミを放置するとどうなるのか？保管方法や場所について解説

▼ 賃貸物件で生ゴミを正しく保管せず放置するとどうなるのか
▼ 賃貸物件で生ゴミを保管する方法
▼ 賃貸物件で生ゴミを保管する場所
▼ まとめ

日常生活においてどうしても出てしまうのが生ゴミです。
ゴミ出しの日を忘れ、ついそのまま放置して気付いたら部屋中においが充満していたり、虫が湧いていたりすることもあるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件で生ゴミを放置するとどうなるのかについてご説明したうえで、保管方法や場所についても解説します。
ぜひいろいろ試していただき、ご家庭に合った方法を見つけてみてください。

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賃貸物件で生ゴミを正しく保管せず放置するとどうなるのか

ここでは、賃貸物件で生ゴミを放置した場合、どのようになるのかについてご紹介します。

虫が発生する

1つ目は、ハエやゴキブリといった害虫が発生し、さらに環境によってはネズミが出てくる可能性もあります。
とくに夏は数日放置するだけでハエが発生し、放置した時間が長くなるとゴミに卵を産みウジが湧きます。
この状況に陥った場合は、掃除も大変です。
また、虫の種類によっては人間に害を与える場合もあり、病原菌の感染源となる可能性もあります。
たとえば、身近でよく見かけるクロバエやイエバエは、人間に有害となるバクテリアを数百種類も運んでいます。
なかでもイエバエは、食中毒となる病原性大腸菌O-157と深く関係していることがわかっているため注意しておきましょう。

においが充満する

2つ目は、においが部屋に充満します。
においの原因となるのは、主に雑菌の繁殖によるものです。
雑菌は水分が多く含まれているため、温度が上がるとより活発に繁殖をおこないます。
とくに、湿気の多くなる梅雨の時期や、気温が上がりやすい夏場では注意が必要です。
また、魚介類によるゴミは、野菜などに比べるとにおいがきついため、放置するのは避けましょう。
もしも、悪臭を放置していた場合、近隣トラブルにもなりかねません。
悪臭を防ぐためにも、ゴミはきちんと処分したうえで、キッチンを清潔に保つことを心がけましょう。

カビが生える

3つ目は、カビ菌が繁殖しやすくなります。
生ゴミには、カビの養分である食べかすや水分が多く含まれているため、そのままにしておくとカビ菌が繁殖する原因となります。
カビを放置した場合、胞子が空気中に拡散されるため、ゴミ箱やキッチンの床などに付着すると大変危険です。
カビの胞子が人間の体内に入ることで、肺炎や食中毒、気管支炎などを引き起こす危険性があります。
キッチンでは食べ物を扱う場所であるため、カビの胞子が飛んでいる状態では衛生面においても好ましくありません。

賃貸物件で生ゴミを保管する方法

上記では、放置した場合の具体例についてご説明しましたが、ここでは有効的な保管方法について解説します。

冷蔵庫や冷凍庫に入れる

1つ目は、冷蔵庫や冷凍庫で保管する方法です。
とくに生ゴミを冷凍庫に入れておくだけで、まったくにおいが発生しません。
一方、冷凍庫に入れることに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。
しかし、生ゴミと言えど、もともとは食品であり腐っているわけではありません。
そのため、その点では抵抗を感じる必要はないでしょう。
問題なのは、冷凍庫に入れるためのスペースが必要ということです。
ほかの食材と一緒に入れてしまうと、ゴミ出しの日に出し忘れるといったことにもなりかねません。
そこでおすすめなのは、専用ルームを設けることです。
ほかの食材とも分けられるため、抵抗を感じている方にもおすすめです。

新聞紙に包む

2つ目は、新聞紙に包んだうえで捨てる方法です。
たった1枚包むだけで悪臭が軽減されます。
また、ゴミに水分が付着していると、微生物が繁殖する恐れもありますが、新聞紙で包むことによって水分を吸収してくれます。
さらに、消臭効果があるうえコストはかかりません。
一方、ゴミの量が増えるのではないかと心配されている方もいるかもしれません。
しかし、問題ないとの声が多いため、そこまで気にする必要もないでしょう。

生ゴミ処理機を利用する

3つ目は、生ゴミ処理機を利用する方法です。
最近建てられたマンションでは、あらかじめ処理機が設置されているところもあるかもしれません。
処理機は、生ゴミの主成分となる水分を温風によって乾かすことで、除菌・脱臭の効果が得られます。
また、処理されたものは植物の堆肥としても活用できます。
そうすることによって肥料代も節約できるため、家庭菜園をしている家庭ではとくにおすすめです。
もちろん、衛生面においてもさまざまなメリットがあります。
生ゴミの悪臭が発生しないため、虫が湧く心配もないでしょう。
しかし、あらかじめ設置されていない場合は、ご自身で購入しなければなりません。
家庭用の処理機を購入するとなると、5万円以上かかるものがほとんどです。
その分、電気代も発生するため、節約したい方はよく考えたうえで購入を検討しましょう。
ほかにも「コンポスト」と言う生ゴミを堆肥化するものがあります。
ガーデニングをしている方は、庭に回転式のものを設置しておくとすぐに土づくりができるためおすすめです。
さらに、換気調節穴があるため悪臭を防止する効果もあります。
場所を取らないうえ、処理機より比較的安い点が大きなメリットです。

賃貸物件で生ゴミを保管する場所

上記では、有効的な保管方法についてご説明しましたが、保管する場所も重要なポイントとなります。
ここでは、生ゴミを保管する最適な場所をご紹介します。

キッチン

もっとも手間がかからない方法は、キッチンにゴミ箱を設置することです。
生ゴミは主にキッチンから出るゴミであるため、キッチンに置いておくのが良いでしょう。
しかし、料理を作るはずであるキッチンから悪臭がすると不快な気持ちになります。
そこで、蓋付きのゴミ箱を設置すると良いでしょう。
蓋の裏に消臭剤を張り付けることで、においもそれほど気になりません。
また、蓋をしっかり閉めるだけで、においが漏れてくるということもないでしょう。
さらに、屋外では直射日光が当たると、よりにおいが増してしまいます。
そうすると、虫が湧いたり鳥が寄って来たりして、近所迷惑となる可能性も高くなります。
その点、室内ではそういった心配がないためおすすめです。

ベランダ

一方、室内で保管することに抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、ベランダを生ゴミの一時置き場として利用することをおすすめします。
ベランダであれば、大きめのゴミ箱が設置でき、生ごみ以外のゴミなどもまとめて保管できる点が大きなメリットです。
キッチンにゴミ箱を置かない分、広く使えて大変便利になるでしょう。
また、室内に悪臭が発生するといった心配も必要ありません。
しかし、ベランダにゴミ箱を設置する際も蓋付きゴミ箱を選ぶようにしましょう。
屋外となるため、虫や鳥が寄ってくる危険性があります。
虫や鳥からゴミを守るという面でも、蓋付きゴミ箱がおすすめです。

対策

どれだけ気を付けていても、虫やにおいは発生するものです。
そこで、虫やにおいが発生した際の対策についてご紹介します。
虫を駆除する場合は、殺虫剤スプレーを散布したり、お酢と水を混ぜたスプレーを吹きかけたりすると効果的です。
においをとる場合、室内であれば、まずは換気をしましょう。
その後、消臭剤やアルコール除菌スプレーを利用することである程度においが気にならなくなります。