昭和町ってどんな街?街ぶらしてみた
弊社・昭和町住まいが店舗を構える阿倍野区 昭和町。
天王寺の隣駅になる街なのですが、「昭和町」と聞くと若干地味な印象を受ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな昭和町がどんな街で、どんな魅力があるのか、街ぶらして見ていきたいと思います。
↓動画でのご紹介はこちら!
昭和町は、1966(昭和41)年に成立した町で、明治ごろまでは農村が広がる地域だったようです。今では土地開発も進み、整備された街並みになっています。
昭和町駅
地下鉄御堂筋線の駅で、天王寺の次の駅(なかもず方面)になります。
天王寺駅周辺に比べると事務所やオフィスも少なく、一軒家が多くある印象です。
周辺環境としてはライフやスギ薬局といったお店があり、非常に便利です。
ライフとスギ薬局
寺西家阿倍野長屋
昭和町駅から北西に歩いてすぐ、路地を中に入ると寺西家阿倍野長屋がございます。
寺西家阿倍野長屋
寺西家阿倍野長屋は、1932(昭和7)年に建築された長屋で、取り壊してマンションにする予定もあったのですが、「長屋を残して欲しい」との声に所有者が考えを変え、2003(平成15)年に長屋として初の登録有形文化財に登録されました。
さらにその翌年には宮大工の手によって再生され、現在ではイタリア料理店、日本料理店、中華料理店、焼肉店が経営されています。
ちなみにですが、弊社社員もしばしばこちらの焼肉屋さんをご利用させていただいています。店員さんの接客がすばらしく、美味しいお肉が食べられるとても良いお店です。
続いて、西に向かって歩いてきますと熊野街道があります。
熊野街道は、渡辺の津(現在の天満橋京町あたり)から、和歌山県南部にある熊野三山(熊野大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)への参詣、いわゆる熊野詣(くまのもうで)に使われた参詣道です。
街道沿いには熊野権現を祀った九十九王子が設けられ、参詣者は旅の無事を祈念しながら熊野を目指したそうです。
平安中期ごろから貴族・皇族の参詣が増え、室町時代からは貴族に代わり、武士や庶民による参詣も増えたようです。
現在では都市開発の影響や熊野詣の衰退が原因となって、参詣道が失われたり、九十九王子の場所がなくなったり、わからなくなってしまったものも多く存在します。
大通りの方に出ると、阿部王子神社があります。
阿部王子神社
阿部王子神社は、かつて仁徳天皇の命によって建立されました。また、古代の地方豪族である阿部氏の氏神社でもあったそうです。
四天王寺と住吉大社のちょうど中間に位置し、熊野街道にあたるこの立地から、やがて王子神社が祀られるようになりました。
府内の九十九王子としては唯一、建立当初のまま場所が変わっていない神社です。
阿部王子神社に程近く、安倍晴明神社があります。
安倍晴明神社は阿部王子神社の支社で、平安時代の陰陽師として有名な安倍晴明の生誕地でもあります。
境内にある高さ約1.7mの安倍晴明公像からは威厳と風格が漂っています。
学問、健康、恋愛、厄除け、安産など幅広い願いを叶えてくれる神社でもあり、少し奥まった場所にあるにもかかわらず、撮影時にも参拝者がいらっしゃっていました。
お正月には新年祭が執り行われ、1月3日の餅まきは大変賑わうようです。
道を挟んで阿部王子神社の向かいにあるのが王子本通商店街です。
王子本通商店街はちらほらシャッターが閉まったお店もあり、少し寂しい印象です。
外からのお客さんが大勢…というよりは地域密着型といった感じでしょうか。
王子本通商店街を抜けて右折、少し進むとあべの王子商店街があります。
あべの王子商店街は、古くから公設市場としても栄え、抽選会や夏祭り、夜市などのイベントも開催され賑わいます。
続いて、東に15分程歩いて桃ヶ池公園にやってきました。
桃ヶ池公園
桃ヶ池公園は大阪市によって設置された地区公園で、ハナモモや桜の名所としても有名です。
かつて聖徳太子が大蛇を退治した伝説が残されており、その際に大蛇を浮島に埋葬したのですが、その後も怪異現象が続いたため、霊を鎮める目的で「おろち塚」が作られたようで、昭和初期まで残っていたようです。
池には亀や鮒といった動物がたくさんいます。
↑上:池のほとりで干されていた亀 ↓下:池のほとりに佇んでいた鷺(?)
股ヶ池明神
桃ヶ池公園内にある股ヶ池明神(ももがいけみょうじん)は、天明年間(江戸時代)に角田某という人物が、夢に出てきた蛇霊に祀ってくれと哀願され、おろち塚から北一丁の場所に丸高竜王・丸長竜王として祀ったことが始まりとされています。
神仏習合の様相が色濃く残っており、不動明王、地蔵菩薩、内部には聖徳太子や弘法大師が祀られています。
次は桃ヶ池明神の北側にある、昭和町2丁目商店街を見ていきます。
昭和町2丁目商店街
「あきんど村」の別名でも知られており、アーケードには「あきんど村」と書かれた大きな垂れ幕がかかっています。昭和の匂いがぷんぷんする、あたたかい商店街です。
続いて、昭和町2丁目商店街に隣接する文の里商店街を見ていきます。
文の里商店街
昭和26年にできたこの文の里商店街は、古き良き時代の雰囲気を残す商店街ですが、近隣の巨大商業施設や大型スーパーの参入で激化した競争に苦戦を強いられています。
そこで資金不足・人材不足の解消や商店街の活性化を目指して平成25年に商店街と大阪商工会議所、そして大手広告代理店らによって「文の里商店街ポスター展」が開催、60名のクリエイターが参加し、商店の店主や商品をモデルにした52のユニークなPRポスターが掲示されました。
その結果、TVなどのメディアやSNSで大きく取り上げられ、集客にも繋がりました。
「どっぷり、昭和町。」と「おおじの門前・まつり・市」
↓動画でのご紹介はこちらから!
4/29に、約4年ぶりの本格的に開催となった「どっぷり、昭和町。」と、阿部王子神社周辺で行われる「おおじの門前・まつり・市」という2つのイベントに潜入しました!
まずは「どっぷり、昭和町。」から。
毎年4/29、「昭和の日」に開催される当イベントは、寺西家阿倍野長屋や文の里商店街、桃ヶ池公園など昭和町の各地で出店やライブステージなどが展開され、多くの人で賑わいます。
桃ヶ池公園には多くの出店が出ており、野外ステージも展開されていた。
阿倍野区公式マスコットキャラクター・あべのんの姿も
公園を埋め尽くさんばかりの人!新型コロナウイルスの感染拡大も一定の落ち着きを見せ、やっとお祭りが戻ってきたという喜びに満ち溢れていました。
続いて「おおじの門前・まつり・市」が開催されている阿倍王子神社の方へ。
阿倍王子神社や商店街を中心に、フリーマーケットや昔ながらの遊びを楽しめるお祭りとなっています。
商店街には「おおじの門前・まつり・市」の垂れ幕やポスターが掲示されていました。
子供たちが多く、非常に賑わっていました。
街ぶら撮影時には少し寂しい雰囲気を感じた王子本通商店街も、子供たちが集まり、人通りも多く活気に満ち溢れていました。
あべの王子商店街ではウクレレフェスが開かれていました。
オーディエンスは皆が笑顔で、心地良さそうな雰囲気でした。
このように、昭和町周辺では活気に満ちたイベントが開催されており、笑顔に溢れていました。
他にも魅力が
動画では紹介できませんでしたが、他にも注目ポイントがございます。
昭和町駅から少し北に歩いたところにある幼稚園の外壁にあるのがこの童謡「サッちゃん」の歌碑です。
作詞者の阪田寛夫がこの幼稚園での実体験をもとに書いたのが「サッちゃん」であるといわれています。
松虫通を少し西に向かうと、歩道を塞ぐように突き出たエリアがあり、そこには松虫塚があります。
ここは松虫(今で言うの鈴虫)の名所だったとされ、松虫にまつわる多くの伝説が残っています。
昭和町2丁目商店街や文の里商店街付近の通りにはおしゃれなカフェや飲食店も点在しています。
昭和町駅から南へ約3分、弊社 昭和町住まいがございます。
大阪でお部屋探しの際はぜひ大国町住まい・昭和町住まいをご利用ください♪
まとめ
今回は昭和町周辺を見て回りましたが、いかがだったでしょうか。
少し印象の薄いイメージのある(かもしれない)昭和町も、実はおしゃれな街並みや古き良き時代の雰囲気を感じさせる街並みに溢れていて、子供たちが楽しめるイベントもあり、深い歴史を持つスポットもありました。
天王寺に隣接することから利便性も高く、子育てにはうってつけの街なのではないでしょうか。