オール電化だけを聞くとお得に思われがちですが、「シャワーの水圧が弱くなった」「一人暮らしだと電気料金が高い」などデメリットもちらほら耳にします。
そこで本記事では、オール電化の賃貸物件を選んだ場合の特徴やメリット・デメリットを調査してみました。
興味がある方や導入を検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちらオール電化の賃貸に住む場合の電気代とは
オール電化の賃貸物件は、ガスを使用しないので便利なイメージがあります。
また電気代もガスに比べると比較的安いといわれています。
ただ「ライフスタイルによって変わる」という意見もあるため、オール電化の賃貸物件を選ぶときはきちんと調べてから決定することが大切です。
ここでは、オール電化の賃貸物件に住む場合の電気代について解説します。
一人暮らしには割高?
オール電化はすべて電力で賄うため、冬場は電気代が高くなりやすいといわれています。
またライフスタイルによっても変動するので、家にいる時間が長い人や一人暮らしの人は電気代が高くなりやすい傾向にあります。
たとえば一人暮らしの場合、ひと月の電気代が1万円以上という方がほとんどです。
なかにはファミリー層の電気代と同じような料金を支払っている方もいます。
一見すると便利に思われるオール電化も、どんな生活をするかで電気代に大きな差が出ることが分かりました。
では、昼間にたくさん電気を使い、夜は家にいない方はどうでしょうか?
昼間に電気を使うことが多い
いわゆる夜勤の方です。
ほぼ家にいない人の電気代を、オール電化(約200kWh/月)・ガス併用(約80kWh/月)で計算した場合、約5,000円と約2,200円でそれほど大差がありません。
住んでいる地域によってもちろん変わってきますが、家に寝に帰るだけという方にとっては、オール電化でもガス併用でもどちらでも良いということです。
では、本題の「昼間(7時~16時)にたくさん電気を使い、夜は家にいない」場合はどうでしょうか。
結果は、オール電化は約8,000円、ガス併用は約4,700円になりました。
エコキュートや電気温水器などを導入している賃貸物件は、昼間の料金が高く、夜は安いプランを取り入れているところがほとんどです。
そのため、ガス併用のほうが電気代は安く抑えられるでしょう。
一人暮らしでオール電化の賃貸物件にするメリット
一人暮らしだと割高になりがちなオール電化物件ですが、もちろんメリットもあります。
電気で賄うのでガスの基本料金がかかりませんし、キッチンの掃除もスムーズです。
また災害時でも復旧が早いので安心でしょう。
一方でデメリットがあることも理解しておかなければいけません。
電気なので当然停電すると使えなくなり、冬場はどうしても料金が高くなります。
貯湯タンクのメンテナンスが必要な点もデメリットでしょう。
賃貸のオール電化とガスを比較
オール電化は、ライフスタイルによって電気代が高くなる場合があります。
そのため、ガス併用のほうが安くなることもあります。
ここでは、もう少し賃貸物件のオール電化とガス併用を比較しましょう。
オール電化のコンロとは
オール電化とは、ご存じのとおりコロンと給湯器にガスを使用していません。
コンロはIHクッキングヒーターや電気コンロを採用しており、IHクッキングヒーターは対応の調理器具が必要になりますが、発熱効率が良いため比較的電気代は安くなります。
ちなみに、電気コンロとは電熱線に電気を流して発熱するコンロのことをいいます。
物件情報でコンロの詳細を記載しているところは少ないですが、一般的にIHクッキングヒーターを導入しているところがほとんどです。
ガス併用の特徴
ガスとは、主に「都市ガス」「プロパンガス」に分けられます。
前者は主成分にメタンを使用しており、液化天然ガスになります。
地中のガス管から供給されているため、価格が安く設定されているのが特徴です。
一方で後者は、ブタンが主成分の石油ガスをボンベに詰め、各戸に設置したものになります。
ボンベを運搬するときに人件費がかかるため割高ですが、熱量が多いため調理しやすく、家で料理をする方に選ばれやすいでしょう。
オール電化とガス併用の料金比較
まずオール電化です。
2013年9月の調査によると、時間帯別電気料金は7時~10時・17時~23時は25.20円、23時~翌7時までの夜間は11.82円、10時~17時までの昼間は30.56円(夏季37.77円)となります。
昼間のほうが安いことから、昼間に家を空けることが多い生活スタイルの方にお得です。
続いてガスです。
地域によって変わってきますが、関東の場合は東京ガス7,192円、プロパンガス11,769円でした。
こちらのデータは2012年12月のものなので多少変動していると思いますが、前者の方が安くなります。
2つの違いは、夜間割引があることと基本料金が必要になることです。
そのため、ライフスタイルによって料金に大きく差が出やすいのでしょう。
賃貸のオール電化を給湯器からエコキュートにした場合の水圧とは
給湯器をエコキュートにした場合の水圧はどうでしょうか?
「エコキュートにするとシャワーの水圧が弱くなる」という口コミもあるため、導入を検討している方には事前に知っておきたいところです。
結論から言いますと、水圧が弱くなるのは間違いありません。
というのも、これには給湯器としての仕様に問題があるからです。
シャワーの水圧が弱くなる理由
エコキュートは、貯湯タンクに一日分のお湯を貯め置きしておくシステムです。
一方で給湯器は必要に応じてその都度お湯を作るため、水圧に大きく影響しません。
一般的な水道の水圧は500kpa程度、エコキュートは180kpaまで減圧させてから貯湯するので、どうしても水圧が弱くなってしまいます。
そうなると、「給湯器からエコキュートにするのはデメリットなのでは?」と思われがちです。
しかし、減圧するとはいえ不便に感じるほど水圧が弱くなるわけではないので、変更したからといって大きな問題にはなりません。
むしろ給湯器の水圧が強いため、「エコキュートでちょうど良い」という意見もあるほどです。
それでも水圧が気になる場合
とはいえ、なかには水圧に不満を感じる方もいるでしょう。
そういう場合は、高圧給湯タイプを選んだり、設定温度を高くしたり工夫をしてみてください。
高圧給湯タイプは水圧が300kpaまで高くなるので、180kpaまで減圧されることを考えると十分です。
ただ標準タイプより本体価格が割高になるため、導入コストのことも考慮して選んでください。
設定温度を高くする方法も、ある程度水圧に影響します。
一般的に40~42℃に設定する方が多いと思いますが、少し高くするだけで満足できます。
ただし熱湯になる危険性もあるため、小さなお子さんがいる家庭は気を付けてください。
他にも、「低水圧用シャワーヘッド」を利用するのもおすすめです。
簡単にできる対策なので、まずはこちらで試してみるのも良いかもしれません。
まとめ
オール電化の賃貸物件を選ぶ場合、ライフスタイルによってデメリットになることも十分理解しておく必要があります。
とくに一人暮らしの方は、メリットとデメリットが明確なので、事前に確認したうえで契約しましょう。
またお湯を大量に使う場合は残量を気にする必要があるため、その辺も考慮して検討してください。
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